2012年 10月 17日
博多の えびちゃん という屋台に行ったことがある。中洲というよりは、ちょっと歩いて冷泉公園の脇ぐらいのところ。その公園の周囲にもけっこう屋台があって、さすが屋台王国だ。何でも単身赴任者に「もう一度戻りたい街は?」というちょっと変わったアンケートをとったら福岡市がダントツで1位だったと聞いたことがある。その大きな要因に博多の屋台文化があることは確実だと思う。まさに屋台骨というか、単身赴任者の精神的支柱。そのえびちゃんというところは変わっていて、屋台BARというコンセプトかなんかで屋台のなかにJAZZが流れている。バッテリーの発動機の音が曲の切れ目や演奏がブレイクした瞬間などに耳に入ってくるが、それもまた雰囲気のうち。ソルティドッグを注文したら目の前でレモンではなくザボンを絞って作ってくれた。メニューに「コンソメおでん」というものがありロール白菜など、アイディアいっぱいの品々にいちいち感心した。その「コンソメおでん」のシリーズのなかの「ちくわ」を頼むと、なかにトック(韓国餅・떡)が入ったものが出てきた。日本の餅は巾着(油揚げの薄揚げの袋状のもの)に入れたものならともかく、このようにちくわに詰めるとトロトロに溶け出てしまうのだがトックだと具合が良かったという。それらがアイディアの面白さだけなら感心するだけなのだが口に入れると美味しさと口のなかの快感で感心が感動に変わった。今、何でこの屋台に行ったのか?ということを思い出すと大型のロッジ型テントのような屋台からJAZZが流れているのを耳にして、蛾が誘蛾灯に引き寄せられるかのように気がついたらそのなかに入っていたのだった。 マーヒー加藤 コッヘルバックナンバー
by kaneniwa
| 2012-10-17 23:58
| 草外道
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