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草仏教ブログ

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2012年 11月 17日

実は大好きなキューバ野球

オマール・リナレスというキューバの野球選手が大好きであった。
キューバのナショナルチームの3番でサードとして
オレステス・キンデラン、アントニオ・パチェコ
(おお、こうして書くとこの二人は社会人野球のシダックスでプレーしたなぁ)
らと共に世界選手権4連覇を成し遂げ、
バルセロナ・アトランタと五輪での連覇をしたキューバチームの中心選手。

2002年から3年間、中日ドラゴンズでプレーをすることになったのだが、
30歳代の後半になってその時のリナレスは太っていた。
太っていただけならいいけれどもたまに先発出場をする時でも
守備位置は、その華麗な守備で見ているだけで爽快になった三塁ではなく一塁。
そして、アマチュア野球時代の金属バットは使えないということもあったけれども
あの超人的な速い打球はなかなか見ることができなくなっていた。
(西武ライオンズとの日本シリーズで2本のホームランを打ち、片鱗は見せてくれた)

ともかく、競技種目から外される前の北京までのオリンピックか
WBCが絡まないとキューバ野球というものをなかなか一試合まるごとテレビ観戦できない。
そのWBCに向けての親善試合が昨日、福岡Yahooドームであり、
親善試合なのになぜか楽しみにしてテレビ観戦しちゃうということは
自分はとってもキューバ野球が好きなのではないかと思った。
テレビをつけるとお客さんも少なく、
山本浩二監督が勝利監督インタビューの前に発した
「えっ、この試合、テレビ中継されていたの?」
という声も聞こえちゃったぐらい注目度は低かったのかもしれないけれど、
私はなぜか楽しみにしていたんだよねぇ。

キューバの内容としては全日本の投手陣
大隣、大竹、筒井、今村、加賀、大野、山口
の継投の前に3安打の完封負け。
(ありゃ、キューバ側に立って記事を書いちゃっているよ、私)
まったくいいところがなく負けちゃったみたいだけれども、
果たしてそうだろうか?
(ありゃ、キューバを贔屓にしちゃっているよ)
7番バッターが驚異的なバットの振りの速さを見せてくれていて
「誰だお前は?」
と思ったら数年前まで4番を打っていたセペダではあーりませんか。
2回の裏、角中のセンター前に抜けそうな打球をさばいた後、
軽く一歩で2塁を踏んだ直後に糸井のスライディングをジャンプで交わして
一塁に軽ぅーく矢のような送球をした遊撃手のアルエバルエナの守備は華麗だった。
(その直後に今季公式戦本塁打ゼロであった灰谷のホームランが出た)
ペドロソ、マルティネス、ヒメネス、ゴンサレスという出てきたキューバ投手は
どこか変則的投法には見えるものの豪快な投球に見所が多かった。

3安打完封というキューバにとって見せ場が少なかったような試合のなかでも、
何だか魅了されるものがいっぱいあったぞ。

日本が送り出した7人の投手のうち、
クローザーとして登板した横浜の山口 俊(やまぐち しゅん)が、
何というか野性味があふれていたというか昔のプロ野球選手っぽくて良かった。
さすがお父さんは大相撲の元幕内力士の谷風だ。
勝負師の魂を受け継いで、しっかりと「対決している」という感じがした。

そうか、書きながらだんだんと私のキューバ野球びいきの理由がわかってきた。
キューバ選手というのは何だか昔の日本のプロ野球選手の野性味をもっているのだなぁ。

カストロとチェ・ゲバラはキャッチボールをしたことがあったのかなぁ。


マーヒー加藤

by kaneniwa | 2012-11-17 00:42 | 草野球


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