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2013年 03月 13日

コッヘル206番 コッヘル焼きビビンバ

コッヘル206番 コッヘル焼きビビンバ_b0061413_125479.jpg 焼肉の時に炭水化物は何を食べるかということに関して私のなかで歴史がある。歴史なんて言うとちょっと大袈裟だな。変遷がある。最初は冷麺というもののファンであった。焼肉屋さんの冷麺というもののファンであり、焼肉といえば冷麺一筋の冷麺ドアホであったといってもいい。そのうちにチャンジャ(タラの胃袋の塩辛的キムチ)という素晴らしい食品にハマり、焼肉でビールや韓国焼酎を飲んだ後は白いご飯とチャンジャというパターンを得た。1990年代に東京に住んでいた頃に西武線の江古田駅の近くの「焼肉ハウス」(無難な名前のお店なのだが美味しい!)に時々行ったが、ここはチャンジャも美味しかったし冷麺も美味しいし、それらを注文する時間帯にはすでにネギふりタン塩やカルビやロースやハラミなどを食べていて両方注文して両方食べちゃうということはなかなかできなかった。いつも迷いに迷った。結局は「前回来た時はチャンジャでご飯を食べたから、今回は冷麺にしよう」というようなドラフト会議で第一回選択選手を指名する時のスカウトの心情でチョイスはしてみるものの、選ばなかった方のメニューがどうしても魅力的に見えてしまって困った。選んだ方も実に美味しいのに、困った。

コッヘル206番 コッヘル焼きビビンバ_b0061413_126223.jpg 今の私ならこういう選択肢も持っておきたい。シメというか、つまりは野球で言うならば9回に登板するクローザー的な役割でのチャンジャご飯や冷麺というのではなく、6回か7回の中継ぎに石焼ビビンバを登板させて、調子が良ければそのままクローザーも任せるという作戦である。チャンジャには複数のポディションがこなせる(おつまみにもなるし石焼ビビンバのおかずにもなる)守備固めとして入ってもらう。なかなかいい作戦である。ただ、家庭で石焼ビビンバを作る時の難点があった。あの専用の容器にして調理器具、すなわち石で出来ていてご飯を焼くことができるあの器がある家庭というものはそうそうない。20世紀の末に韓国に行った時に購入しようとしたけれどもスーツケースの中で割れているのは嫌だし機内に持ち込むと「凶器となる」と判断されることが頭をよぎって購入をためらった。しかし、考えてみれば普段から使いに使っているコッヘルもチタン製であり(ちょっと自慢)、チタンはレアアースであるけれども、鉱物であるということは広い意味においては「石」であるとも言えなくもない。というわけで、食器としてだけでなく久しぶりの調理器具としての活用。薪ストーブの上にコッヘルを置いてジュージュー景気のいい音をさせてコッヘル焼きビビンバとした。サンチュの葉で巻いたロースを食べ、キムチを食べ、テグタンスープを飲み、石(チタン)焼ビビンバを食べながら思ったけれど、案外と焼肉の夕食といっても栄養バランスはいい感じじゃないのかな?サンチュ・ベリィ・マッチ。


マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー

by kaneniwa | 2013-03-13 00:07 | 草外道


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