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草仏教ブログ

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2013年 03月 18日

捕手王国プエルトリコ

金曜日の夜にプロ野球を見ながらビールを飲みたいと思っても、
子どもがドラえもんをテレビで見ていたりしていた。
「ドラえもんは録画だ!スポーツはリアルタイムで見なくちゃ面白くないんだ!」
と言っても、子どもには子どもなりに
「野球なんか冬を除いて毎日やっているじゃないか。ドラえもんは金曜日しかやっていない」
と反論してくる。
さらに、同じ時刻に友だちがそれぞれの家庭でドラえもんを見ているという
子どもなりのリアルタイム感覚というものがあるようだ。
子ども用のものでなくても、DVDも持っているし何回も観ていて
ストーリーの詳細まで把握している映画なのに、テレビ放映がされていたら
思わず最後まで観てしまったという経験、ないでしょうか?
これなんかはそのテレビ放映のリアルタイム感覚のなかで
非常に不特定多数の人がこの映画を観ているんだろうなぁということを
想像する楽しみ抜きにはなかなか説明がつかないことであろう。

ともかく「テレビでの野球観戦はドラえもんが終わる午後8時から」という条約で
子どもとのチャンネル争いに決着をつけていると、
ドラえもんのなかでジャイアンやのび太やスネオたちが草野球なんかやっている。
そうしているうち、
子どもたちのなかで長女や長男はドラえもんから卒業していったのだが、
地上波での野球中継というものは激減してしまってチャンネル争いはない。

さて、要らない前置きであったかもしれないが、
WBCの準決勝が今日ある。
日頃のメジャーリーグ中継と同じく午前中から昼ごはんの時間あたりの中継で、
ナイトゲーム(ナイター)ではあるけれども
ビールを飲みながら見るということはお彼岸中でもあってできない。

日本代表が準決勝に進出した時点で
「対戦があるだろう」
と思いつつスコアラー気分でアメリカ代表の研究を始めたが、
これは無駄に終わった。
ホスト国ではあるけれど、いや、あるがゆえに
国別対抗の短期決戦というシステムのなかでは
モチベーションにいま一歩欠けるということがあるのだろう。
イタリア代表の意外なほどの強さにも驚いた。

さて、今日の相手のプエルトリコは捕手王国だ。
付け焼刃の研究の結果、恐るべき捕手王国であることが判明した。
私は一応、草野球でほとんどのポディションを守れるつもりだが
キャッチャーだけはできない。
ちょっとだけやったことはあるが、
実戦でやった時には大差で惨敗した思い出があり、
点差が開くたびに感じた焦燥感がある。
基本となる捕球だけでも
いい投手ほど低めを狙ってのワンバウンドが多いので難しい。
ましてやいい打者の鋭い空振りのスイングに幻惑されてしまう。
さらに点差はもちろんアウトカウントやボールカウント、
ランナーの有無などに合わせて野手の守備位置を気にしたり、
配球などを含めて考えることが多すぎる。
だから私は捕手の人を尊敬してしまう。

松井秀喜がヤンキースに在籍していた頃のキャッチャーは
ほとんどポサダであったけれども、そのポサダはプエルトリコ出身。
また、一時期のメジャーリーグのオールスターゲームでは
必ずといっていいほどイバン・ロドリゲスが先発捕手であった。
このイバン・ロドリゲスもプエルトリコ出身。
イバン・ロドリゲスにはかなりビックリさせられて、
スナップスローで一塁に牽制球を投げてアウトにしちゃったり、
両膝を地面に着けたままで二塁に弾丸のような送球を送ってランナーを刺す。

今回のWBCの正捕手であるヤーディアー・モリーナ選手も、
この両膝を着いたままでの送球ができるみたいだなぁ。
そして兄のホセ・モリーナ選手もメンバーだ。
ヤーディアー・モリーナ選手は捕手王国プエリトリコの
「モリーナ三兄弟」の三番目で、
兄のベンジー・モリーナ、ホセ・モリーナはそれぞれメジャーリーグの捕手である。
さらにすごいことに、この三兄弟は全員が捕手として
ワールドシリーズを制覇してそれぞれがチャンピオンリングを手にしている。

プエルトリコ代表の投手陣はマイナーリーガー中心であるのに
接戦にもちこんで「なんとかしちゃう」手腕も優れているようだ。

なぜプエルトリコはこのようにすごい捕手を輩出できるのか?
という問題は謎として、あるいは妙味ある課題として
日本代表としても、まず前田健太投手はスーパースターとなる大チャンスだ。
たぶん3番で指名打者に据わるカルロス・ベルトラン、
そしてたぶん4番で捕手のヤーディアー・モリーナを
スライダーでキリキリ舞させるような投球を期待しちゃう。

打線ではおそらく2番を打つ井端の存在が頼もしいなぁ。
ドラゴンズファンではなくても、
二遊間の守備にしても打線でも荒木とコンビを組んでいないと
「何かヘン」
という感じではあったけれども、
単体・井端が実にいぶし銀のいい味を出している。
1番バッターが簡単に討ち取られた後なんか、
実にボールを見極めてファールで粘って出塁までしちゃう。
私もよく
「いやらしいバッター」
と言われるが、井端は純粋に野球だけの意味で実にいやらしい。
井端一人で相手投手(マリオ・サンティアゴ投手が先発予定)に
90球投げさせてエドウィン・ロドリゲス監督の
ゲームプランを破壊しちゃうということも可能ではないかというぐらいの
粘っこさが頼もしい。
あ、発祥の地であることもあってリーバイスの看板が目立つサンフランシスコの球場で
相手の監督の名前がエドウィンというのも面白いな。
(ジーンズのエドウィンの由来は江戸Winということで関係はないけれども…)

その他、中田翔なんかもいいところでデカイのを打ったりすれば
スーパースターになっちゃう可能性がある。
ただ、レフト側が広い設計の球場であるからレフト方向へのホームランは難しくて、
逆に守備で広いレフトを任されるているともいえる。
どちらにしても鍵をにぎる選手だろう。

マーヒー加藤

by kaneniwa | 2013-03-18 01:17 | 草野球


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