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草仏教ブログ

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2013年 08月 20日

日本テレビの24時間テレビの第1回目の総合司会者は大橋巨泉だった

学生時代にジャズ喫茶で雇われマスター的アルバイトをしていたことがある。
暇な時はアナログLPのライナーノーツを読んでいた。
ビリー・ホリデイなど歌詞付きのJAZZの曲に訳詞・大橋巨泉とあることが多く、
大橋巨泉なんて珍しい名前の同性同名が居るとは思えなかったのだが、
ドストエフスキーなどロシア文学の翻訳の方では江川卓訳というものがあった。
まさか六大学野球リーグで投げに投げつつ、また一浪して読売ジャイアンツに入団後に
精力的にロシア文学の大作の原書を読みつつ翻訳活動をしていたのか?と一瞬は思いつつも、
江川卓という珍しい名前は、えがわすぐると読む球史に残る豪速球投手と、
えがわたくと読むロシア文学者を輩出していたのであった。
プロ野球選手がロシア語の大作の翻訳をすることは、
文学者がマウンドから時速140キロ以上の速球を投げ込むぐらい難しいことだ。

同じように、スタンダード曲などJAZZの歌詞の訳詞を書いている大橋巨泉と、
おなじみの大橋巨泉は別人物であるかもしれないと思っていたら、
こちらの方は同一人物であった。
大橋巨泉といえば当時の私にとっては何といっても11PMの司会者であり、
その番組で麻雀、釣り、競馬、ゴルフ、プロ野球といった、
何というかオヤジ趣味の勉強会のような番組であった。
ああ、忘れてはいけない(別にいけないわけではないか…)のが
お色気というか性風俗というか、よくいえばそういう方面の文化もよくとりあげられた。
これもまたオヤジ的である。

そしてまたJAZZの歌詞の日本語訳のところに目を向ければ大橋巨泉の名前があり、
「この人は実に多趣味なんだ…」
と思いきや、バイト先の先輩に
「JAZZの歌詞の訳詞からこの人はマスコミ業界に入ったんだよ。
 なんせ前の奥さんはマーサ三宅だしね」
と教えられたのであった。
そうか、本業だったのだな。
時を経て、今はカナダとオーストラリアのお土産物店が本業かぁ。

1978年の第1回目の日本テレビの24時間テレビの総合司会者が、
この大橋巨泉であったと記憶している。
おそらくゴルフのチャリティーイベントなどはかなりやっていたので
この行事みたいなものの最初の発案のところには大橋巨泉は大きく関わっていたと考えられる。
しかし、後にその大橋巨泉自身が
「24時間テレビは偽善番組だ」とこき下ろしているところを耳にしたことがあるから、
最初の年から数回を経てすぐに日本テレビとはギクシャクしたようなことを想像する。

しかし、今から考えても第1回の放送の締めくくりのところで大橋巨泉が
「テレビでチャリティをやるということに関しては賛否両論があるでしょう。
 しかし、テレビの前の政治家のみなさん、
 これは本来あなたたちがやらなければいけなかったのですよ!」
と言ったことを覚えている。
何だかんだ言って、こういう仕切りができるのは大橋巨泉だけだなぁと感じた。

しかし、2001年に菅直人からの要請を受けて参議院議員比例代表となり、
その政治家になるとは思わなかったし、辻元清美や福島瑞穂の遺留を
テレビカメラの前で受けつつすぐに辞めてしまうとも思わなかった。

8月16日から三日連続で深夜から早朝に
『朝まで“あま”テレビ』
というのがあって、朝の連続テレビ小説の『あまちゃん』のダイジェスト放送をやった。
その人気ぶりにも驚くが、NHKが題名においてのみのパロディながら、
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」をもじっていることに驚いた。

しかし、地上波ではないものの今週末にもっと強烈なパロディがある。

今年のフジテレビは、日本テレビ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』の裏番組として、
CS放送フジテレビONEスポーツ・バラエティで
『フジテレビONE/TWO/NEXT開局15周年記念 芸能界麻雀最強位決定戦
 THEわれめDEポン24時間神8頂上決戦生スペシャル!!~牌(ぱい)は地球を救う~』
を放送することを発表した。
大晦日深夜というか元旦の早朝にやっていた、このゆるい麻雀番組のファンである。
どうせなら、地上波で思いっきりぶつけてもらいたかった気もする。
何だか「牌(ぱい)は地球を救う」の方が妙に力強いメッセージだ。
元旦の深夜から早朝以外の時期で、麻雀の対局が放映されるのは、
それこそ11PM以来かもしれないなぁと思った。

われめDEポン24時間の出場芸人は
小沢一敬(スピードワゴン)、風間杜夫、木下隆行(TKO)、堺正章、
坂上忍、佐藤哲夫(パンクブーブー)、中野浩一、見栄晴
というメンツ(面子という言葉を久しぶりに由緒正しき文脈で使った)であるが、
このなかにプロであるアンジャッシュの児嶋一哉と、
そして何と言っても大橋巨泉がいないのが残念である。

マーヒー加藤

by kaneniwa | 2013-08-20 23:48 | 草評


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