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2013年 09月 25日

『歎異抄』千本ノック(4) 所留耳底(4)

『歎異抄』千本ノック(4) 所留耳底(4)_b0061413_21402149.jpg 後から読み返した時に「なんのこっちゃ」となるかもしれないが、昨日と今朝(と午後1時前の再放送も見てしまったが)の「あまちゃん」(NHKの朝の連続テレビ小説)には感激した。両話とも、最終回さえ飾れるほどのエピソードではなかっただろうか。脚本の宮藤官九郎が最初から積み上げてきた小技が効いてきた。プロレス技でいうならキーロックとかボディシザースとかヘッドロックとかの小技がジワジワと効いてきている。あと15分(主題曲や前回とのつながりの説明的シーンなどがあるから正味10分だ)が3回でこのドラマは終わるのだが、きっと小技の集大成としてキレの良いローリングクラッチホールドやスモールパッケージホールドで決めてくれるのか、あるいは小技から大技を繰り出して何らかのスープレックスホールドにもっていくのか、案外とボストンクラブ(逆エビ固め)のような基本技でギブアップを決めるのかわからないが、最終盤の雰囲気は感じる。そんななか、今朝は「潮騒のメモリー」を歌うシーンで薬師丸ひろ子の歌声というものを久しぶりに聞いた。劇中のバックバンドのギターを弾いているのが作曲者の大友良英だった。その歌声を聞いた瞬間に「あっ、かつて映画の『探偵物語』で、どえらい身長差のキスシーンを演じた松田優作の息子の松田龍平と今は共演しているんだ…」ということを思った。何をバカな、ドラマの後半からずっと共演していて、そのことを今頃になってようやく感じているのか?と言われそうなのだが、私の事実として今日になって初めて気がついたのだから仕方ない。声というものには、一瞬にして記憶を音速で呼び戻す力があるのだと改めて強く認識した次第である。『歎異抄』のなかの親鸞の言葉は、たとえ法然が常に言っていた言葉を親鸞が繰り返した部分もあるにせよ、唯円の耳底にあった親鸞の声が文字になったものであるのだなぁ。最後に、本当に蛇足であるが私よりひとつ年下の薬師丸ひろ子の今回の役名が「鈴鹿ひろみ」ということもあって、私より七つ年下の「薬師丸ひろ美」という人のことを急に思い出してしまって、今どこで何をしているかなぁ?なんてことを急に考えてしまった。ドラマに美保純ちゃんも出ているし、連想しちゃったのかも。

マーヒー加藤

by kaneniwa | 2013-09-25 22:09 | 『歎異抄』千本ノック


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