2015年 03月 07日
AERというドイツ製らしいアコーステックギター専用のアンプである。最近知った話だがJAZZギタリストのパットメセニーはフルアコとはいえエレキギターでも一時期はこのアンプからの音色を気に入って使用していたらしい。2000年頃に、まだ勤め人でボーナスというものをもらっていた頃に、そのボーナスを頂いた直後に購入した。楽器店の店先でその音色に吸い寄せられるようにして買った。結婚後のもっとも大きな衝動買いであったかもしれない。これに接続するタカミネのエレガット(ナイロン弦のプラグ接続可能なクラシックギター)と同じぐらいの価格だったのだ。かれこれ15年近くが経過して、困ったことに「調子が良い時しか音が出ない」という状態になってしまった。そこでこのアンプを片手で持って(重たいけれども取っ手が付いているので何とか片手で持てる)楽器屋さんに買い替えに行った。気に入ったものが見つかれば下取りに出そうと思ったのだ。ところが比較のためにお店のサイレント仕様(アンプにつながないと音がほとんど鳴らない)のエレガットを借りてこのBINGOを久しぶりに鳴らしたら、その時には調子が良かった。若い店員さんが「これが伝説のBINGOですか、初めて音を聴きましたが圧倒的にいい音ですね」と商売を忘れて感心しきりだった。でも、その楽器店での1時間以内の間にまた調子が悪くなってまた音が鳴らなくなってしまった。 その後で何種類かのアコーステック用のアンプの新製品を試させてもらったけれども、調子がいい時のBINGOの音が耳に残っているのでお店にあった数種類では何だか満足できなかった。私はけっこう高い修理費がかかってもいいので、BINGOをお店に置いて修理を頼むことにした。すると数日後に電話があり「加藤さんすみません、元々15年近く前の製品なので部品調達など修理が難しい上にAERのBINGOは輸入代理店がかわってしまっています、修理可能かどうかを判断する点検に7000円かかることになるのですが…」と実に申し訳なさそうに店員さんが言った。つまり7000円払って調べてもらって「修理不可能です」と宣言されることもあるのだなぁと思うとその電話で2分ほど考えさせてもらったけれども「ああ…引取りに行きます、修理や検査はいいです」と言うことになった。一応、このBINGOの後継機種というか輸入代理店をかえてのこの系統のアンプは入手可能らしいけれども、これは実際にその音を聴いてみないと買えない。手放すつもりがまた自分の元に帰ってきた。相変わらずに「調子が良い時しか音が鳴らない」という状態だ。でも、最近ではそれもまたいいのかもしれないと、負け惜しみながらそう思っている。私自身も「よっぽど調子が良い時でないと演奏しない」のだから。 ※ と、このブログ記事を書いた直後にFacebookにオールドマーシャルなどのアンプを修理した経験がある旧友から「修理可能かもよ」という連絡が入った。それでも直らないかもしれないけれども、でも書いてみて良かったなぁ。 マーヒー加藤 草煩悩バックナンバー
by kaneniwa
| 2015-03-07 01:08
| 物草
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