2005年 05月 24日
今月のベスト7(七草)は、本当は違う話題でいこうと思ったのですが、何といっても モハメッド・ブリ選手の特大ホームランの余韻は火曜日になっても消えることがなく、 私の好きなホームラン・バッターを7名選ばしていただいて語りたいと思います。 もはや月末になってしまいましたので、7日間連続というわけにはいかず、一日に 複数の記事を投稿することになるでしょう。 まず1回目に選ぶのは、元近鉄バッファローズのラルフ・ブライアント選手です。 東京ドームに行かれたら、天井のど真ん中に付いているスピーカーをしみじみ 見上げて下さい。あのスピーカーは、コンサートなんかで調整することはあるでしょうが、 付けられた位置は東京ドームが完成してから変わっていないはずです。 「あそこに打球をぶつけた選手がいる」と言っても、信じられないという人もいるでしょう。 ブライアント選手は、第三の外国人選手として中日ドラゴンズに登録されましたが、 当時は外国人枠が2名だけで、ブライアント選手はシーズン途中で近鉄に移籍しました。 中日での一軍試合出場はなかったはずですが、近鉄に移籍した後驚異の大活躍で、 当時中日の星野監督は、カクテルの話をしていても「俺の前で外国人選手の話を するな!」と怒鳴り散らしたそうです。(スポーツライターの玉木正之さんの書いたもの で読んだ記憶があります) ブライアント選手は、私が東京勤務時代、ドームでの日ハム戦などを観にいきましたが、 ホームランの打球の暴力的スピードには驚かされました。場内アナウンスは、 「ファールボールとブライアント選手のホームランボールには充分お気をつけ下さい」 と常に放送しておいた方がいいよ、と思うぐらい強力な打球を放っていました。 圧巻は、大阪森ノ宮の日生球場に近鉄VSロッテ戦を観に行った時、ブライアント選手は 超特大のホームランを放ち、ライトの守備(珍しくDHではなく外野を守っていた)では これまた超A級の肩の良さを見せてくれました。こういうシーンはテレビではまず映して くれないので、生で観た甲斐ががありました。そして、さらにその試合はホームランを警戒して インコースを狙ったロッテ投手(新人時代の小宮山だったかな?)のボールがブライアント選手への死球となり、すさまじい乱闘シーンがあってブライアント選手は退場していっちゃった のですが、こんなスゴイ選手に出会えた幸せをスタンドでしみじみ感じました。 ああ、まったくあの夜はブライアントのワンマン・ショーだったなぁ。 あの仰木監督時代の奇跡の近鉄優勝の演出をしたブライアントはその後、 「元祖いてまえ打線」の中核となり、そのブライアントを野球人生の師と仰ぐ 中村紀洋選手は、今、アメリカに渡ってから大変苦労していますが、 ホームランバッターといえば、まず思い出にあるのはラルフ・ブライアント選手です。 マーヒー加藤 http://www.iplus.jp/~naoko/index.html
by kaneniwa
| 2005-05-24 13:54
| 七草
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