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草仏教ブログ

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2007年 02月 05日

スーパーボウルと節分

毎年合衆国NFLの最大イベントにしてスポーツ界のみならず全米の全イベントのなかで
断トツの人気があるスーパーボウルは、1月の最終日曜日か2月の最初の日曜日に
開催され、日本の節分の時期と重なることが多い。
中学生の頃から夜更かししてテリー・ブラッド・ショーがピッツバーグスティラーズの
QBだった時代から観ているが、スーパーボウルの歴史はマーヒーが誕生日を迎えた
回数より少なく、今年が第41回目である。
意外と歴史が浅いなぁ。
逆にいえば、最初の短期間のうちに、
特にアメリカ合衆国のなかで、よく浸透したものだなぁ。

日本ではいつのまにか節分には恵方巻という太巻きの巻寿司を
その年の恵方(何だか縁起がいい方角だそうな・・・)を向いて食べるという
習慣が広まりつつある。もとはといえば関西のごく一部の地方の風習だ。
それが全国のスーパーやコンビニで「恵方巻」という売ることができる実体が
あるので、あっという間に全国で知られるようになった。

考えてみれば、節分そのものが地方の奇祭から「豆をまく」ということとセットで
徐々に全国的な浸透をしていったものかもしれない。

どうせマイナーな風習がメジャーになっていくなら、
新潟県十日町市松之山で行われている 婿(むこ)投げ なんかが
全国に広まる方がおもしろいと思う。
セットで売れるものがないし、雪がないと危険なので普及は難しいが・・・

神社はもちろん、新潟県三条市の本成寺のように、寺院で節分祭が盛大に行われる
ということもあるが、浄土真宗では「鬼は外」と、鬼を排除することはそぐわないようで
節分だからどうのこうのという風習はない。
もっとも「鬼でさえもいったんは家の中に入れるところに寛容性がある」という
意見も聞いたことがある。

ともかく、マーヒーが節分という風習と重ねあわせて観たらおもしろいと
思っているのが、毎年節分の時期とほぼ重なるスーパーボウルである。



学生時代に京都大学の近くにある「リンゴ」という、ビートルズの
アナログレコードがいつも流れている喫茶店があり、その喫茶店が
「リンゴスターズ」という草アメフトチームをもっていた。
マーヒーは体が大きかったのでその喫茶店でスカウトされたことがある。
やっていれば、これは今の京都大学シルバースターズが劇的に強くなる
ちょっと前の話であるだけにおもしろかったと思う。

しかし今のマーヒーは観るのもやるのも野球がいちばん好きなスポーツであり、
アメリカンフットボールはスーパーボウル以外はほとんど観ないし、
NFLで活躍する選手もごく一握りのスーパースター以外は知らない。

お正月に『Shall we Dance ?』のハリウッドリメイク版
(出演: リチャード・ギア ジェニファー・ロペス)をテレビで観ていたら、
日本の元祖『Shall we Dance ?』では竹中直人に充当する役柄が
社交ダンスが趣味であることをひた隠しにして会社では熱狂的なフットボールファンを
装っているのだが、リチャード・ギア役の主人公に対して本音として
 「あんな3ヤードごとにバタバタ倒れるスポーツのどこがおもしろい?」
というセリフを言っていたのは・・・これはホンモノのNFLファンには失礼だが
言い当てている部分があると思った。

しかし、スーパーボウルだけは面白い。
特に節分に見立てて観戦すると面白い。

NFLはいろんなプロスポーツのなかでもっとも連覇が難しいのだろう。
地区優勝からして毎年違った顔ぶれによる激戦が展開されている。
(ここら辺まではスポーツニュースでしか観ない)
今年はニューオリンズ・セインツが「あと一息でスーパーボウル出場」という
ところまで健闘した。あのハリケーンのカトリーナの猛威から立ち直る人々の
ものすごい歓声を受けての躍進だったので密かに応援した。

今年はシカゴ・ベアーズVSインディアナポリス・コルツの対戦だ。
シカゴ・ベアーズの方を応援する。
ベアーズに敗れたニューオリンズ・セインツの分までさらに健闘して欲しいということと、
シカゴには「シカゴブルース」と「シカゴ仏教会」があるから。

さて、ひいきチームを決めたらテレビの前でマーヒーの「節分」だ。
おつまみにピーナッツなどの「豆」を用意してビールかウイスキーだ。

もともとスーパーボウルに出場してくるNFLの選手たちはすべて
「フットボールの鬼ども」という感じであるが、節分という視点から見れば、
コルツのQBペイトン・マニング(今回の出場選手中、唯一マーヒーが知ってる選手)
を中心に陣地に攻めこんできて最後には家にまで入ってきそうな鬼どもをベアーズの
ディフェンス陣に「鬼は外」をしてもらわなければいけない。

プロ野球ニュースの珍プレー特集のアフレコをやっていた時代の若きみのもんたの
ように「ダメだってばマニングさん」というような声をつけるとさらに
(一人で・・・)盛り上がる。

逆に、攻撃ではコルツの鬼どもをかいくぐって「退治に行く」という姿勢で
観なければならない。

まあ、ヘルメットで見えないけれど、みんな鬼のような形相はしているのだろう。


マーヒー加藤

by kaneniwa | 2007-02-05 05:54 | 草評


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