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草仏教ブログ

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2007年 04月 22日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第123段)

無益のことをなして時を移すを、おろかなる人とも、僻事する人とも云ふべし。
國のため君のために、止むことを得ずしてなすべき事多し。
其の餘りの暇幾ばくならず。
思ふべし、人の身に止むことをえずして營む所、第一に食ふ物、
第二に著る物、第三に居る所なり。
人間の大事、此の三つには過ぎず。
饑ゑず、寒からず、風雨におかされずして、閑かに過ぐすを樂とす。
但し人皆病あり。病におかされぬれば、其の愁忍びがたし。
醫療を忘るべからず。藥を加へて、四つの事、求め得ざるを貧しとす。
此の四つ缺けざるを富めりとす。此の四つの外を求め營むを驕とす。
四つの事、儉約ならば、誰の人か足らずとせん。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第123段)

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無益なことをして時間を浪費しちゃうのを愚か者とか無茶な人という。
だいたい人は、国のためとか上司のためとか、やむを得ずやらなくちゃいけないことが
たくさんある。
そういう義務に追われていると自分のための余暇なんてほんの少ししかない。
だから、次のことをよく考えなければいけない。
つまり、人としてまずやむを得ずしなけりゃいけないことは、
第一に食物のこと。第二に衣服のこと。第三に住居のこと。
世の中で、文句なく必要なことは以上の三つで、実はその他はたいして大事ではない。
食べ物があって飢え死にせず、衣服があって寒くなく、雨風にさらされずに心静かに
日々を送れることが幸せなんだ。
ただし、人には病気というものがある。
病気になってしまうと、その苦しさは耐えられない。
だから、治療ということも忘れてはいけない。
したがって、衣食住に薬をプラスしての四つが手に入らないのを貧乏という。
この四つがあれば裕福だといってもいいんじゃないかなぁ。
この四つ以外を求めるというのが高飛車じゃないかな。
四つがつつましやかにでも守られているのなら、生活に不足を感じない。
誰が文句を言っているんだい?

超訳BYマーヒー

by kaneniwa | 2007-04-22 13:59 | 徒然草


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