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草仏教ブログ

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2007年 05月 22日

焚火の前でやりたい曲ベスト7 (6) NO WOMAN,  NO CRY

焚火の前でやりたい曲ベスト7 (6) NO WOMAN,  NO CRY_b0061413_03243.jpgさて、このシリーズも残すところ2曲ということになって、今までいちばん耳にしてきた曲は入れたいと思った。そして、このボブ・マーリィの美しくも強烈なバラードである 「ノー・ウーマン・ノー・クライ」 の歌詞には、考えてみれば焚火が出てくるのだ。
 And then Gerorie would make the fire-light  (中略)
log was burn-in' through the night
そして、corn-meal porege って、トウモロコシのお粥なのだろうか?それをみんなで分け合って食べる情景が歌いこまれている。 



もちろん、それはレジャーとしてのアウトドアクッキングというような風雅なものでなく、
いわば「座り込み」のような状況のなかなのだろうが、それにしても、
この曲の美しさといったら、もう30年近く耳にしているのに、まだ新鮮だ。

1970年代の後半でも、まだ街中のレコード店(という表現も古いが)に、
レゲエといえばボブ・マーリィ&ウェラーズと、ジミー・クリフのアナログレコード
しかなかった。

そして、マーヒーは、アナログレコードの紙ジャケットの外見から、
それらの音楽をバカにしていた。
ある日、NHKの『ヤング・ミュージック・ショー』(だったかな)で、
バックコーラス(アイスリーズ)の全員が泣きながらこの歌を歌う光景を見て、
そして、その字幕に流れるメッセージ性の極めて強い歌詞にふれ、
バカにしていたことが懺悔(ざんげ)のようなものになってしまった。

それ以来、まず間違いなく、今まででいちばん多く耳にしてきた曲がこれだ。

この曲への思い出は多く、とても書ききれないので、一つだけ書いておくと、
1990年にマーヒーがブラジルのサンパウロにいた時、その前年だったか
前々年だったかに、ジルベルト・ジルというシンガーによってこの曲が
カヴァーされていてブラジル全土でヒットしていた。

ワギネル・ブロンゼリさんという当地の先輩が、やはりこの曲が好きで、
いっしょに冬(ということは北半球の夏だ)に、ジルベルト・ジルのライヴに行った。
何と1000人以上も入る巨大ライブハウスだった。

ギター1本だけで、ジルベルト・ジルは華麗なステージをくり広げてくれ、
堪能(たんのう)したのだが、ブラジルでもカヴァーが大ヒットしたこの曲を、
ジルベルト・ジルは2回出てきてくれたアンコールも含めて、とうとう最後まで
歌ってくれなかった。

この曲が聴きたいと思うフラストレーションをもっていたのは私だけでは
なかったようで、巨大ライブハウスの満席の客たちは、3回目のアンコールを
必死にやった。

10分後、それをジルベルト・ジルが狙っていたのかどうかはわからない。
多くの客たちが、この曲をジルベルト・ジル不在のままに大合唱しはじめた。

マーヒーは、全部の歌詞がポルトガル語になっていたカヴァー・バージョンを、
その時、舌がもつれて全然いっしょに歌えなかった。
・・・・・口惜しかった。

その思いもあって、焚火の前で、この曲を弾き語れるというような素晴らしい
機会があったなら、そこにいるメンバー全員で、

♪ Every things gona  be all-right !

を連呼したい。


写真提供  焚火音楽亭さん

マーヒー加藤(文)

by kaneniwa | 2007-05-22 00:09 | 七草


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