2007年 05月 23日
果たして、7曲をあげて、写真提供を焚火音楽亭さんからいただいたこのコラムを完結できるのか?と思っていたが出てくる出てくる・・・7曲では足りなくなってしまったぐらいだ。勝手なお願いだが、このブログ記事に、「自分だったらこの曲をやりたい」あるいは「焚火の前でこの曲を聴いてみたい」というコメントを寄せていただけたら、とてもありがたい。 さて、7曲を選んだ、最後の1曲は、「アメイジング・グレイス」である。ずっと前に、この曲について書いたこともある。 アフリカ系アメリカ人にも愛好されているこの曲を作ったのが、元奴隷商人だったという歴史的な事実を知った時にはずいぶんとびっくりした。その深い懺悔(ざんげ・さんげ)と、そんな愚かな自分に救いを与えようとする者への存在に対する目覚めと感謝。あまりにも素朴な言葉ではあるが、一曲のなかに「ごめんなさい」と「ありがとう」が、こんなにも入り交り溶けている歌を他に知らない。 マーヒーは法事をつとめた後、「亡くなられた方が最後に言った言葉は何でしたか?」とお伺いすることがある。ほとんどの人が、「ありがとう」に代表される感謝の言葉か、「ごめんなさい」に代表される懺悔の言葉か、それぞれの出会いのなかで、たとえば「こんな私によくしてくれたね」のように、それぞれの表現で、「ありがとう」と「ごめんなさい」が溶け合った言葉を残していかれる方がほとんどだ。 写真提供 焚火音楽亭さん マーヒー加藤(文)
by kaneniwa
| 2007-05-23 12:25
| 七草
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