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2007年 07月 03日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第145段)

御隨身秦重躬、北面の下野入道信願を、
「落馬の相ある人なり、よくよくつつしみ給へ」
といひけるを、いと眞しからず思ひけるに、信願馬より落ちて死ににけり。
道に長じぬる一言、神のごとしと人思へり。
さて、
「いかなる相ぞ」
と人の問ひければ、
「きはめて桃尻にして、沛艾の馬を好みしかば、
此の相をおほせ侍りき。いつかは申し誤りたる」
とぞ云ひける。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第145段)

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公家外出の際の警備員である秦重躬は、御所のSPである
下野入道信願に
「落馬をするオーラが出まくっています。十分に注意してください」
と言ったのだが、それを聞いた人たちはどうせ当たらないろうと思っていたら、
信願は本当に馬から落ちて死んでしまった。
それで、その道に精通した人のひと言は重く、
まるで神のように確かだと人々は思った。
さて、
「どんなオーラが出ていたのでしょうか?」
とある人が質問したので
「やけに安定しない腰つきで馬に乗っているくせに、
跳ね馬を好んで乗っていたので、落馬するオーラは出まくっていたのです。
こういう記者会見で私が間違ったことを言ったことがありますか?」
と言ったそうだ。

超訳BYマーヒー

by kaneniwa | 2007-07-03 23:50 | 徒然草


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