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草仏教ブログ

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2008年 02月 17日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第189段)

今日は其の事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で來てまぎれ暮し、
待つ人はさはり有りて、たのめぬ人は來り、たのみたる方の事は違ひて、
思ひよらぬ道ばかりはかなひぬ。
わづらはしかりつる事はことなくて、やすかるべき事は、いと心ぐるし。
日々に過ぎ行くさま、かねて思ひつるには似ず。
一年の中もかくの如し。
一生の間も、又しかなり。

かねてのあらまし、皆たがひゆくかと思ふに、
おのづからたがはぬ事もあれば、いよいよ物は定めがたし。
不定と心得ぬるのみ、誠にてたがはず。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第189段)


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今日はアレもコレもしなくちゃいけないと思っいても、
それに先んじて急に別な予期せぬ用事ができちゃって、
何だかそのことばかりに心をとらわれてしまって一日を過ごしちゃったり、
自分が待っている人は都合が悪くなったのか待っていると来ないし、
待ってもいない人が来ちゃったりする。
期待していたことはうまくいかず、思いがけないことがうまくいったりする。
めんどうなぁと不安に思っていたことが実際には何でもなかったりして、
何でもないようなことに非常に手こずったりする。
毎日毎日の経過は、予想していたのとは全然違うことのくり返しだ。
一年一年もそんな感じで過ぎていくし、
一生もそんな感じで過ぎていくのだろう。

前もって予想したことがみんな外れていくのかというと、
たまにはすべて予想通りだったということもあるから、
ますますいろんなことへの予想は難解になっていく。
いかなることも不確実で不確かだと心得ておくのが間違いがない。
「例外のないルールはない」というルールだけ、例外がないのだ。

超訳BYマーヒー

by kaneniwa | 2008-02-17 00:33 | 徒然草


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