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2008年 02月 29日

2月29日

2月29日という日は閏年(うるうどし)にのみ存在する。
グレゴリオ暦で年始から60日目、年末まであと306日という日だ。
小学生以来、2月29日があると、夏期オリンピックが開催される年でも
あるのだなぁと何となく認識する。

ナベアツの影響で、倍数というものに関心が向くようになってしまったが、
閏年は「基本的には」西暦の年が4の倍数の年である。
今年は2008年なので4で割り切れるなぁ。

しかし、どういう仕組になっているのかはグレゴリオさんに説明して
もらわないとよくわからないが、
さっき「基本的には」と書いたのは、
西暦の年が100で割切れる年は例外で4の倍数の年でも閏年ではない。
でも、ややこしいことにそこにも例外があって、
100の倍数の年でも400で割り切れる年はうるう年となって2月29日が存在するという。

つまり、もっとも最近では西暦2000年の年は100の倍数なので、
閏年ではない年になる予定(?)だったのだが、
「100の倍数でも400で割り切れる年は例外とする」
とグレゴリオさんが言ったので2月29日があったのだ。

2100年は4の倍数だけれども400の倍数ではなく、
100の倍数の年になるのでうるう年にならずに2月29日はないらしい。

まあその時は私は生きていないけど、うちの末っ子あたりには
生存の可能性があるので教えておかなきゃ。

というわけで、旧暦という月の満ち欠けの法則性をいかしたカレンダーから、
(生まれた時からだが)グレゴリオ歴に代わった世の中を生きているのだが、
職業柄というか、「亡くなられた方のご命日」という基軸をもって、
何だか頭がこんがらがる計算をたまにすることがある。

サラリーマン時代は、(今も月給制ではあるのだが)
2月29日というと、本来は28日しかないのに1ヶ月分のお給料をもらえる
ラッキーな月であるのに一日分ただ働きをしなきゃいけないような気もしたが、
今は特別な事情で閏年はありがたい。

その特別な事情というのが、われわれが「月参り」とか「月忌参り」という、
その方の○月△日というご命日だった場合、毎月の△日にご自宅を訪ねて
お参りをさせてもらうものだ。

これは、たとえば8月の31日に亡くなられた方の場合だが、
31日は毎月あるわけではないので、31日がご命日の方の家には
毎月30日にお参りをさせていただく。
(寺院によっては翌月の1日になるところもあるようです)

というわけで、4、6、9、11月の30日は二日分の月参りをすることになり
忙しくなる。
逆に、31日は月参りはないということになり、私と同業者は31日が好きだ
という人は多いのではないかと想像する。

で、例年の2月28日は、28日、29日、30日、31日と四日分の月参りを
一日でやる日になっていた。
お葬式などがここにあると、月参りの日を変えていただく調整だけでも
けっこうたいへんになる。

というわけで、2月29日がある年は、本来四日分を一日でまわらなければ
ならないところ一日分の猶予がある。

サッカーでいえば
「劣勢ながらロスタイムはたっぷりある」
というような (ちょっと違うだろ?) 感じだろうか。

寺院生活者としての特別な事情である。


マーヒー加藤

by kaneniwa | 2008-02-29 15:00 | 草評


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