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草仏教ブログ

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2008年 09月 28日

酒屋で飲む

酒屋で飲む_b0061413_6441879.jpg いろんな時刻にこのブログが閲覧されるとしても、あるいは世界中の時差のなかに色んな時刻があるとしても、日本の早朝に書きはじめるブログ記事ではないとは思うのだが、2005年の4月19日に書き込んだ目標を今月の上旬に達成したのでご報告したくなった。 とうとう、すぐご近所の酒屋さんで 「飲む」 ということを実践した。 メンバーは私と、草野球のなんちゃってヤンキースの背番号8のジュリアーニ師匠(日本人)、背番号24のトム・コリンズ(日本人)と私との3名であった。 いつもビールなどを自宅から50歩ほど歩いて購入するお店なのであるが、そこで飲むということになると、何だか心地よくて軽い緊張感があった。「お邪魔しますぅ」 と、いつもより若干丁寧な挨拶をしながら店に入っていく。2名しか座れないなぁと思ったが、何とか3人が腰を降ろせた。 「ここでも、まずはビールをいってみるか」 という提言で、瓶ビールの大瓶を「購入」ではなくて「注文」するという快挙を成し遂げる。 ラッパ飲みのまわし飲みで良かったのだが、コップを三つ、出してきてくれる。 栓抜きも売るほどあるし、だいたい、酒屋の女将さんのエプロンに入っていて、ドラえもんが四次元ポケットから秘密道具をのび太君に見せるかのように取りだして、その場でシュポンと抜いてくれた。

いい音をさせながらコップにビールが注がれる。 「320円です」 と言われ、三人は 「安いなぁ!」 と言い、珍しく 「この場は俺におごらせろ」 と財布を出し合う。 「酒屋に飲みに行こう」と言い出したのはこのマーヒーなのだが、他の二人も 「ここは俺が」 という熱意がかなり強い。

一人各110円の割り勘(ダッチ)で行くという手もあるが、10円余る。
これから日本酒も飲むし、カワキモノを中心におつまみもちょっとは
とるし、先は長いから・・・ということで、ビール代はトム・コリンズ選手が
出すことになる。 チェンジ&デリバリーのシステムのお店ということになる。

ビールは、酒屋さんのホシザキ系列の業務用冷蔵庫のなかで完璧な温度で
冷えていた。 

さらに、ビールを飲んで瓶を片づけてもらうと、レジから瓶代として10円が
返ってきた。

三人は口をそろえて 「良心的ないい店だなぁ」 と口にする。

その後、やっぱり地元の日本酒をということで、
菊水酒造のワンカップ系のものを大型陳列用冷蔵庫から
好みのものを取りだして、レジに差し出し、その場で開けて
飲む。

なんちゃってヤンキースの背番号12の
ゴルゴ十三(じゅうそう)選手が、この酒造会社の営業部にいて、
ゴルゴの努力もあって、関西方面のキオスクなどでも、この
菊水のワンカップタイプはよく見かけるようになった。

おつまみは、出されたものを黙って食べるスナック(店)とは
違い、たくさんのスナック(食品)のなかから現物を目で吟味
しながらチョイスできる。

マーヒーは、久しぶりの 「チーズ鱈」 をチョイス。
ジュリアーニ師匠は 小袋にいろんな種類が入った
「おつまみオールスターセット」の大袋をチョイス。
トム・コリンズは定番の柿の種とピーナッツ。
もちろん、とりわけて味わう。
何でもないようなことが、幸せだったと思う。

ここで、酒屋の旦那さんが、配達から帰ってきた。

「おお、久しぶりに強者や猛者がいるねぇ。」

と、本当に嬉しそうに声をかけてくれた。
何だか、「ラスト・サムライ」 と言われたみたいな、
妙な照れくささを感じた。
もっとも、このマーヒーは着物姿の女性をこよなく愛するので
普段から 「ラスト・サムライ」 とは言われているのだが。

「最近まで缶詰なんかも店に置いていたんだけど、
おつまみがスナックしかなくて悪りいねぇ」

と言われた。

かなり酔ったジュリアーニ師匠が
「旦那さんも女将さんも、一杯どうですか?」
と繁華街で豪遊する社長みたいになったが、
お二人は、それをやんわりとだが固辞された。

さすが、商売モノには手をつけない、ホンモノの商売人だ。

いい店だなぁ。

ただ、時々、うちの子どもたちが代わる代わる興味をもって
様子を見に来るので、その酒屋さんの片隅に置いてある
アイスクリームのボックスからアイスクリームを買ってやって
家に帰した。

しかし、いい店だなぁ。

幸せの青い鳥は、すぐ近くにいることを見逃していたな。


マーヒー加藤

by kaneniwa | 2008-09-28 07:45 | 草評


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