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草仏教ブログ

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2008年 10月 12日

変則・焼き魚定食 苦肉の策の巻

朝ご飯は、食べたり食べなかったりする。

食べる時も、たっぷり食べる時とほんのちょっとしか食べない時がある。

お通夜などで夜遅くなってから夜食を食べることがあり、
その翌日は朝食は抜くか、もしくはほんのちょっとしか食べない。

逆に、その時々の用事に応じて、夕方かもっと早い時間に夕食を
とるということもあり、そういった日の翌日は朝ご飯がたっぷりと
食べたくなって目を覚ます。

その、たっぷりと朝ご飯が食べたくなった日のお話だ。

たっぷりと和定食が食べたくなり、たっぷりご飯に味噌汁。
あとは煮物と、結婚してからよく食べるようになった納豆。

ほぼ完璧だが、さらにここに 「焼き魚」 が猛烈に欲しくなった。

鮭とかサバとかないかなぁ? アジの開きなんかがあれば小型でも上等だ。
メザシでもいいからないかな?
シャラポア(妻・日本人)に冷蔵庫の在庫をあたってもらったが、
こういう日に限って魚の在庫がないのがマーヒーの法則だ。
早朝でなければ魚屋さんとかスーパーとかがあるが、
24時間営業のコンビニでは魚を買おうと思っても
調理されたものがお弁当のなかに入っているパターンがほとんど。
何かないか探してもらう。

これで焼き魚定食はどう?
と、シャラポアは意外なものを冷蔵庫から取りだしてきた。



変則・焼き魚定食 苦肉の策の巻_b0061413_22272117.jpg シャラポアが取りだしてきたのはいわゆる 魚肉ソーセージ というものであった。 目からウロコというか、全身からウロコが落ちたような気がした。 焼き魚の代用として、焼きちくわとか焼きカマボコまでは想定の範囲内であったが、魚肉ソーセージというのは死角に入り込んでいた。 これを使ったマヨネーズ味のホットドッグ(ホットキャットの方がふさわしいか?)などはけっこう好物で、その方面の用途のために冷蔵庫のなかに在庫があったのだ。 それを開くというか三枚におろすというか、切った方がいいかとも思ったが、やっぱり丸ごとを魚のように焼いてみたくなった。焼き上がったものには、やっぱりソースとかマヨネーズとかケチャップではなくてこの場合は断然醤油だ。 うん、なかなかの焼き魚定食だったぞ。 




ちなみに、辞書などでソーセージを調べてみれば、
「鳥獣類の挽肉を塩やスパイスで調理し・・・・・・」
などと、燻製にするかどうかの有無や腸に詰めるかどうか
などの詳細はともかく
「鳥獣類の肉」 が材料であることが定義されている。
そして、ソーセージの材料としての場合の百獣の王は、
何といっても豚だろう。

「魚肉ソーセージ」 あるいは 「魚のソーセージ」 というのは、
「ソーセージ」という言葉の定義からすると、ちょっとおかしい。
おかしいというと否定的な響きがあるが、今の食品偽装問題の
犯罪的いかがわしさを考えると、カワイイおかしさのように思う。

「牛から落馬」

「琵琶湖で海水浴」

「豚のビフテキ」

よく考えるとおかしいのだけれども、それで通用してしまう言葉だ。

「魚肉ソーセージの焼き魚定食」 というものも、
ちょっと変だけれども、そのちょっと変なところが美味しい。

写真の片隅に大きさを感じていただくサンプルとしての 
ウニ(東京美研)があるが、こいつに向かって
「偽装食品」 と言ってみると、何とも言えない
また別のカワイイおかしさがこみ上げてくる。


マーヒー加藤

by kaneniwa | 2008-10-12 23:16 | 草料理長


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