2008年 11月 20日
和菓子については、いずれ寺院で普段から使わせていただいているお菓子を製作されているお店とともに四季折々にご紹介していきたいと考えていたが、先日、村上市の寺院で出していただいた和菓子があまりにも美しかったので、先にこれをブログ記事とさせていただきたい。 製作は新潟県村上市の早撰堂(そうせんどう)さんである。早撰堂さんに行ったことはないのだが、早撰堂さんのある場所の一帯が町屋がならぶ街並みを保存している地域であるらしく、これは近いうちに取材に行ってみたい。そして、この早撰堂さん自体が、江戸時代から続く老舗(しにせ)であるという。 このお菓子を出してくださった村上市の寺院のご住職が席を外された時を見はからって、おもむろにこのブログでは定着しつつある例の ウニ を取りだしてきて(たとえ変人扱いされても、けっこう持ち歩いています)サイズ比較をしてみる。けっこうウニと同じぐらいのサイズだった。白と黄色で、ウニとウサギはなかなかいいカップルのように思えた。 白い生地の表面が、吉野葛(くず)のようなもので薄くコーティングされていて雪のなかの逆光の白ウサギのように輝いていた。何だかマーヒーの心の奥底にある女心をいたくくすぐられ、「食べちゃうのが何だかもったいないわぁ」 という気分になってきたが、食べる。 割ってみると、ウニや親子丼のような鮮やかな黄色をした餡(あん)が内包されていた。 餡といっていいのかな?洋風のカスタードっぽい感じもした。 しかし、やっぱ和菓子はええのぉ。スイーツがお茶やコーヒーを飲む席をなごやかにし、話題をはずませることはある程度万国共通だとしても、和菓子というスイーツはその話題をまず季節の移り変わりにさりげなくもっていく。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2008-11-20 12:06
| 草評
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